評価結果-AGXXによる冷却潤滑油(KSS)の殺菌について
AGXX® - 水系浄化を目的とした新たな生理活性接触型触媒

評価結果-AGXXによる冷却潤滑油(KSS)の殺菌について

現在、200μmと50μm径のAGXXを適用したメッシュは、200Lから1500LのKSSを使用する機械設備に利用されています。そのメッシュはKSSが最も効率良く接触できるように、反応器、カートリッジ、モジュールさらにフィルタボックスに最適な状態で使われています。12ヶ月以上のテストによる結論は、以下の通りです。

     
  • 長期間の連続的な繁殖率の減少
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  • 菌糸体は微生物よりも早く死滅する
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  • AGXXの抗菌作用はすべての細菌に対して有効
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  • AGXXのフィルターは効果的にKSS中のバイオマスや微生物を死滅する
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  • KSSには無害
  • 抗菌作用は12ヶ月の連続使用後も継続する

AGXXによるKSSの殺菌プロセス

 AGXXの導入後、一般的な殺菌剤とは違いKSSのCFU値は一定の間隔で著しく低くなることがわかりました。図Aと図Bの2つのグラフは10週間のテストを通しての初期段階の2つの典型的なパターンです。

(A) 高濃度の細菌を含んだ冷却潤滑油中にAGXXを設置したときの総細菌集落数
(B) 洗浄後の冷却潤滑油内に汚染されたエマルジョンを循環した際の総細菌集落数

最初のケース(図A) は予め多くの微生物を投じたKSSにおけるAGXXの効果を表しています。この場合では、AGXXが取り付けられた時に106CFU/mlと最大の繁殖率になっています。高い繁殖率はKSSに多くのダメージ、あるいはエマルジョンの分解さえ引き起こしてしまいます。

AGXXの導入後、繁殖率は連続的にゆっくりと減少していることがわかります。繁殖率の多少の変動は起こる可能性があります。

このような変動は、たとえば、ポンプの故障、生産機器の停止、さらなる外部からの汚染あるいはその他の類似した処置などの操作にしばしば直接的な相互関係があります。AGXXは主に連続的に接触触媒として作用するため、極近傍のKSSが連続的に接触することは効果的な作用のために欠かせません。

2つ目のケース(図B)は、システムのクリーニング後エマルジョンを循環したときのAGXXの効果を示しています。KSSでのより良い状態での維持管理、長寿命化に貢献していることがわかります。

繁殖率を下げることに加えて、特に効果的な方法でAGXXによって殺菌するので、細菌のスペクトラムの著しいシフトも確認しています。これらは、主に菌糸体であり、迅速にバクテリアを分別しています。したがって、AGXXの導入直後に特定の細菌の急速な破壊を確認することができます。

冷却潤滑油(KSS)槽内に設置したAGXXモジュールと浮遊フレームに入ったAGXX

A=浮遊フレーム =(200μmメッシュ)
B=フィルターモジュール(50と200μmメッシュ)
C=浮遊フレーム(50μmメッシュ)

KSSの汚染にとって、総繁殖率はごくわずかな判断基準でしかありません。第一に、KSS中に存在する全てのバクテリアを特定する方法も手段もありません。 第二に、異なった細菌は、KSSの品質に全く異なった影響を及ぼします。おおよそ、一つはKSSにおいてマイナスに帯電-帯電していない-プラスに帯電と3つのクラスにバクテリアの影響を分けることができます。

これらの結果は実測した繁殖率がKSSの現状の品質に対して多くの基準の一つでしかないことを示しています。そのため、すべての状況下での完全で組織的な分析が重要になります。そのような分析によって、AGXXの他の効果のように新たな見解が得られます。

細菌の繁殖、汚染が著しいポイント

AGXXの使用中、常に綿密な組織分析を行っています。複数のKSSプラントの全域で繁殖状況の組織分析を行い、細菌の繁殖、汚染が著しい4つのポイントが明らかになりました。

  • 金属片とバイオマスの入ったろ過バスケット
  • 堆積物のデットゾーン
  • バンドフィルターのフリース
  • 油残渣の分離のためのろ過マット

金属片と死滅したバイオマスの混合物は、細菌と汚染の急激な増加に対して好条件です。したがって、その系からこのようなチャージを効率的に除去することは繁殖速度の実質的な減少のために重要な必須条件です。

多くの微生物は、ろ紙やろ過マット上に驚くほど吸着しています。我々の分析によれば、ほとんどのろ過プラントの新しい布製のロールでさえ、すでに酷く汚染されています。新しいフリース地のロールはプラントに12ヶ月そのままの状態であり、流水や作業環境からの他の接触によって新しい細菌をコンスタントに蓄積しています。フリースが汚染されているので、細菌はフィルター内で増殖し、KSS内へ循環していってしまいます。

ろ過バスケット、デッドゾーン、フリースさらにろ過マットは、網状AGXXを活用することで、効果的に保護することができます。分析による調査で、KSSの微生物汚染の主要因が特定でき、尚且つ除去することができます。

網状AGXXの効率的なろ過効果について

KSS内の網状AGXXの管理については1~6ヶ月の間で装置の経年数、メンテナンス状況、生物汚泥の蓄積量やその他微粒子量に依存します。メッシュAGXXの顕微鏡解析で水溶液中のミクロ組織や微粒子が急速に吸着していることが確認されました。

タンクやパイプライン中の網状組織表面を定常的に特別な洗浄液で洗浄することで、金属表面上の堆積物は継続的に減少していきます。

加えてこの効果は網状AGXXの形状、位置および移設などの調整で強化できます。適切な使用方法の選択が、AGXXユニットの持続的なシステム浄化と微生物汚染除去を実現します。

活性硫黄化合物と錯化剤に対するAGXXの耐性

KSSタンクシステムにおいて連続12ヶ月の稼動後、網状組織の解析を行った結果、化学的または物理的に高い耐久性を有していることを確認しました。これまでの銀を用いた技術ではKSS内に含まれた硫化物、有機分子、バイオマスによる汚染が銀の抗菌効果を急速に不活性化していました。

AgおよびAGXXの抗菌効果への硫黄化合物による影響テスト下記サンプルを1%K2S溶液に異なる各期間浸漬してから寒天培地上で大腸菌に対する抗菌性のテストを実施した結果です

K :未処理のAGXX
Ag:Agを5分K2S中に浸漬
P1:AGXXを5分 K2S中に浸漬
P2:AGXXを10分K2S中に浸漬
P3:AGXXを30分K2S中に浸漬
P4:AGXXを1時間K2S中に浸漬
P5:AGXXを2時間K2S中に浸漬

その後のKSS稼働設備内での長期使用テストでもAGXXの抗菌作用が衰えることはありませんでした。

硫化カリウムでの品質テストにより、このような汚染に対するAGXXの長期安定性が実証されました。1%K2S溶液に浸漬しても、AGXXの抗菌作用に低下は見られないというものです。

これとは対照的に、全ての既知の銀製品、新規銀表面やナノ銀、銀繊維は硫黄化合物による短期間の汚染で抗菌作用が完全に消失してしまいます。

実際KSSにおける環境は、硫黄化合物や有機物の汚染だけでなく、バイオマスや金属磨耗等もあります。 また多くの微生物は銀表面が非常に敏感な反応を示す、硫化水素のような活性硫化物を生成します。

細胞壁や微生物膜中には銀イオンを結合し、不活性化させてしまう硫化物を含んだタンパク質、脂質分子が存在します。そのため、このような殺菌システムでの銀の濃度は最も重要な項目のひとつとなります。 AGXXだけがこれらの汚染に対して充分な抵抗力を有しているのです。

AGXXによる抗菌性維持のための戦略変更

AGXXはKSSの維持管理に対する全く新しい解決法を提案します。様々な業界での我々のシステム分析は、細菌による汚染や増殖の識別に最も重要なポイントとなっています。

新戦略とはAGXXプロテクションシステムを工場内における特に汚染の激しい場所に配置することです。AGXXの形態は、ニーズに応じてモジュール、カートリッジ、フィルタボックスあるいは網状フレームとして、個別の問題解決に柔軟に対応します

AGXXによって、長期的なろ過を効率的に行い、微生物の削減を行うことができます。バイオマス、磨耗残渣などを系から除去することは微生物からのKSSの長期的な保全に密接な関係があることがわかっています。AGXXの適切かつ正確・一貫性のあるアプリケーションでは、バイオマス組織全体の汚濁・微粒子の継続的な浄化を実現しています。

我々の実施試験の経験を元に、ユーザーがAGXXの有効性と性能評価を独自の基準でしていただいております。

  • バイオマス組織の削減
  • 金属加工の生産品質の維持
  • KSSの寿命延長
  • バクテリアおよびバクテリアフローラの減少
  • 殺菌剤の削減および不使用
  • 有害廃棄物の削減および除去
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